かわむら こども クリニック NEWS  平成7年12月号


新しい小児科外来

 先日、山形で小児科の先生の集まりがありました。東北6県の小児科医が大勢参加しました。話題の一つが、「新しい小児科外来」というものでした。
 今回は、新しい小児科外来、また良い小児科医について考えてみます。
 ある先生の報告で、アンケートのなかで開業医に対しての不満には、次のことがありました。病状の説明がなかった。長く待った。ぶつぶつのある子がそばにいた。聴診器を当てただけで、検査をしなかった。もちろん、これが全てではありません。
 お母さん達の思っている、良い開業医というのは、どういうものでしょうか。簡単に言ってしまえば、良く説明してくれて、待ち時間が少なく、必要に応じて点滴や検査をしてくれる先生でしょう。しかし、考えてみると説明が詳しく丁寧ならば、次の人の待ち時間が長くなります。待ち時間を少なくするためには、説明を短くするしかありません。これは、私達にとっての永久的問題で、ジレンマでもあります。検査を行えば、会計金額が上がり、会計金額のことを考えると、検査が出来なくなります。
 解決方法は、ないのでしょうか?みなさんご承知のとおり、以前より説明が少なくてすむようにと新聞を発行しています。もちろんこの記事を読んでいる人は、理解してくれているはずです。お母さん達の疑問に答えるために、投書箱も準備しています。しかし現実にはどうでしょう。新聞の記事も読まない、投書もしない人、そんな人が順番のことも考えずに、診察室に長く居座るのかも知れません。実際こちら側の判断で、長く話さなければならない人や処置に手間がかかる人もいます。このようなことが絡み合い、待ち時間が長くなってしまうのです。
 一つの解決策は、予約制です。実際に予約診療を行っている先生も、仙台市に数人います。小生も、予約制の導入を考えた事があります。実際今も迷っていることの一つです。実際予約制を導入している先生のところは、患者さんが多いところです。時間当りの予約数は、1時間に20人とか、15分に6人程度です。つまり3分診療になるわけです。3分診療が悪いとは思いません。多くの患者さんをこなすのには、最後は時間との戦いだからです。今悩んでいることは、これでお母さん達が、満足するのかということです。小児科のほとんどは、急性の病気です。時間で予定を立てられるお母さんの割合は、どのくらいでしょうか。朝予約して、予約時間が、午後4時で満足できるのでしょうか。予約のために毎日、電話をすることは、どうでしょうか。しかし、待ち時間を短くする方法で、最も理想的なものは前日の完全予約制であることも確かです。予約制のためには、お母さん達と当院の間のお互いの理解と協力が必要です。
 先月の投書に、待ち時間と予約制についてのものがありました。こんな意見を、本当は待っていました。皆さん、いっしょに考えて見ましょう。賛成か反対だけでも結構です。もちろん理由を書いてくれれば、尚良いのですが。
 新しいことにチャレンジしていくことは、年頭の新聞にも書きました。話は変わってしまいますが、今コンピュータの世界では、マルチメディアとインターネットが話題の中心です。先日学会でも発表したのですが、マルチメディアを応用した院内の新しい掲示方法を計画しています。コンビュータを使って、お母さん達に操作してもらい、情報を引き出してもらうシステムです。それからもう一つ、インターネットに当院のホームページを載せる予定です。インターネットと言っても分からないかも知れませんが、コンピュータを利用した大きなネットワークです。これはいづれまた紹介することにしましょう。
 当院を良い小児科にするための、いろいろなアイデアもお寄せください。
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