かわむら こども クリニック NEWS  平成6年7月号


入 院

 夜中の突然の寒気で、目を覚ましてしまいました。ガクガクと震えがきて、寒くて寒くて電気毛布と湯たんぽをしっかり抱き抱えました。寒気がなくなると、次は暑くなり、体温は39度を越えて、今度は、暑くて暑くて氷枕が必要になりました。朝になってやっと体温が下がり、食事もせずに診療開始し、お昼近くになるとまた寒気が始まり同じことの繰り返し、昼休みは同じように経過し午後の診療。診療が終了する頃にまた寒気が出現し、同じことの繰り返し。薬を飲み、診療の間に点滴をするという日が続きました。3日も続くとさすがの小生も落ちついていられなくなり、救急病院を受診、入院をすすめられました。ベッドが空いていないため、とりあえず自宅で点滴をし、翌々日入院となってしまいました。入院後も同じ様な症状が持続し、やっと落ちついたのは1週間もかかってしまいました。
 開業以来の疲れと、無理して診療していたのが、どうも病気をこじらせたようです。主治医の先生にもすすめられ、今回はじっくり療養することにしました。2週間ぐらいで、ほとんど普通に戻りましたが、長期に栄養もとれずに寝ていたため、体力的にも落ち込み、少しづつ日常の生活に向かい頑張っているところです。外泊も許可され、先日は午前中のみ診療をし、もうすぐ退院といったところです。
 今回の入院では、医者である小生でさえも、病状に対する不安で心配になり、一喜一憂してしまいました。今回の入院を通して、以前から当院の方針として強く打ち出している「いかにお母さんの心配を少なくしてあげられるか」ということを再度認識しました。
 入院中は、本当にご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。今回の入院で学んだことを生かして、気持ちを新たに診療に向かいたいと思います。幸い日常の診療は、国立病院の先生たちのお手伝いで何とか穴を空けずに、こなすことができましたが、時間外や休日の診療では皆様に、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
 もう少しで退院の予定です。少しづつ従来の診療体制に戻していくつもりです。もう少しご迷惑をおかけするとは思いますが、今後とも宜しくお願いいたします。
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