かわむら こども クリニック NEWS  平成8年2月号


小児歯科って、どんなとこ?

     仙台市青葉区川平  ファミリー小児歯科  院長 太宰 徳夫

 「小児歯科」って聞いたことがありますか?病院に内科や小児科があるように、歯科にも小児専門の小児歯科があるんです。大人の方でも「歯医者に行くくらいなら、死んだほうが」なんて言う人もいますよネ。診察台に横になり大きな口、ア〜ンなんて子供にとっては嫌なのは当り前です。そんな子供たちとお付き合いする私たち小児歯科は、一般の歯科とはちょっと違うところに重点を置いています。
 まず第一に、お口の健康管理システム。お子さんの歯は、萌え始めたときからすでに虫歯の危険にさらされています。さらに乳歯は発育期の成長にかかわるだけでなく、永久歯にも影響し一生の健康を左右するといっても過言ではありません。痛みだしてからの治療で苦労する前に定期的な健診、予防的な処置、家庭での毎日の歯磨き、おやつ指導を通してお子さんの健康管理のお手伝いをしようと考えています。
 第二に、痛くない治療。小児の治療をする場合、苦痛・ストレスを最小限にすることが、治療をスムーズに行ううえで最も大事なことです。そこで不安や恐怖を取り除くため、具体的な説明やトレーニングをしながら治療を始めていきます。低濃度の笑気を吸ってもらい、リラックスした状態で痛みを感じにくくさせたり、麻酔も本人に気付かれることなく痛くないようにすることもできます。母親が、「歯の治療は痛いもの、怖いもの」という通念を変える必要があると思います。
 治療費に関しては6歳未満の子供は、小児歯科に限らず、一般治療費の5割加算になります。
 歯医者は、虫歯を治すところという考えがありますが、気軽に健診・相談にいらして下さい。

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