かわむら こども クリニック NEWS  平成5年10月号


子供の発達

 子供の発達について、いろいろなことがわかってきました。
 子宮内つまり胎児のうちから、感覚器官が働いています。胎児は音も聞こえ、明るさも感じています。生まれたばかりの赤ちゃんも当然、耳が聞こえ、目が見えます。最近の研究では、出産直後からすでに、周囲を認識し、その後の発達には、赤ちゃんを取り巻く環境が、大きく影響すると指摘されています。
 赤ちゃんは、お母さんを、鏡として見ながら、お母さんの反応を見て、発達していくようです。うつ病のお母さんに育てられた赤ちゃんは、お母さんからの反応が得られないため、発達に遅れが出ることがあります。以上のことから、赤ちゃんの発達を促すためには、おおいに赤ちゃんの相手をする必要があります。
 赤ちゃんの発達の目安にはいろいろあります。生まれたばかりの赤ちゃんの脳は未熟で、最初は反射のみで生きています。例えば乳首を入れると吸い付く、大きな音で、両手を抱えるように反応する。この様な反射がちゃんと有るか1ヶ月健診での重要な所見です。以後2ヶ月では、笑う、少し目で追う、首が座りかけているなど、4ヶ月では、あやすと笑う、180度目で追う、音の方向がわかる、完全に首が座る、母親を区別するなど、6ヶ月では、寝返る、おもちゃを口に入れる、腹ばいで胸を上げるなど、8ヶ月では、おすわり、手を伸ばしてつかむ、腹ばいでお尻を上げ、動くなど、10ヶ月ではつかまり立ち、つたい歩き、芸をする、はいはいなども大切な所見です。他にも、お母さんと目が合う、周囲に関心を持つ、人見知りをするなども、知的発達の指標として大切です。
 発達は、赤ちゃんの知能を表わす尺度となります。赤ちゃんの発達には、お母さんの力がとても大切です。よく話し、よく触ってあげてください。育児疲れのなか大変でしょうが、子供の将来を見つめがんばってください。
 異常は、早く見つけることが大切です。気になることがあれば、何でも相談してみましょう。また異常の早期発見のためにも、乳児健診は、進んで受けましょう。
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