かわむら こども クリニック NEWS  平成16年 4月号


診療報酬改定2004

   4月から診療報酬が改訂になります。改定に伴い窓口料金も変わるので、内容について紹介してみたいと思います。診療報酬改定となると、値上げかなと思う方も多いと思います。しかし、今回の改定はプラス・マイナス=ゼロ改定となっています。
 診療報酬というのは、皆さんご存知のことだと思います。診療報酬=医療費ということになります。医療費がどのように計算されているか知らない人も多いので、今回少し解説してみましょう。小児科の場合の医療費は年齢で変わり、3才未満、6歳未満、6歳以上によって金額が異なってきます。当院では3才未満の患者さんには小児科外来診療料(包括性)を導入しています。包括性というのは検査や治療内容に関係なく、1日あたりの医療費が決められています。処方箋を発行した場合(院外処方)は、初診では550点(点数を10倍すると金額になり、5,500円です)、再診では370点になります。一日あたりですから、1日に2回受診しても、点滴をしてもしなくても金額は一緒です。3歳以上では仕組みが少し異なり、初診料などの点数を合計して診療報酬が決められ、これは出来高払いと呼んでいます。合計される点数はさまざまで、簡単にここだけで説明できるものではありません。 それでは今回の改定では何が変わったのでしょうか?。小児医療のさまざまな問題から、今回は小児科には少し改善点がありました。6歳以上で初診料が4点、3〜6才の再診の乳幼児加算が8点引き上げらっれています。実際の負担は、窓口で10〜20円程度の増加になっています。
 もう一つ大きく変わったのは、時間外加算です。これは小児救急医療の充実を目的にして、平日の夜間や土曜日、日曜・祝祭日に、時間外加算をするというものです。従来は、診療時間として示してあれば時間外加算を算定できませんでしたが、今回の改定では診療時間内でも算定することになりました。当院の場合では、土曜日の午後に診察をした場合には時間外の加算されることになります。初診・再診や年齢の違いによって負担する金額は異なりますが、150円〜400円前後の窓口会計の負担増となります。
 以前も書きましたが、窓口の負担が高くなると、すぐ医療機関の収入が増えると思われがちです。確かに初診料などのアップはありますが、検査の点数など下がる部分も多いのです。スタッフの昇給などもあり、よい医療を提供するためには収入も重要な要素です。このように窓口の負担が多少増えましたが、スタッフ一同今まで以上によい医療を提供できるように努力していきたいと思っています。よろしく、ご理解とご協力をお願いいたします。不明な点がありましたら、受付まで何なりとご相談ください。

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