Q:今回の質問はインタールという薬についてです。前回の質問以降、アレルギーのある食品を少しずつ食べさせる様にしていたのですが、魚、肉、小麦では数時間後に皮膚に赤い直径0.5ミリほどのプツプツが体中に出、また卵の入った食品を食べた場合は2回中2回とも食事中に目が充血して痒がりそのうち顔がパンパンに腫れて赤くなり、そのあとすぐ眠ってしまったり、嘔吐したりという症状がありました。(具体的な食品は”卵入のポテトサラダ”、”マリービスケット”です)これは食べさせたら危険だと思い、食事除去をすることに決めました。先生にも指導頂いたように栄養状態が悪くなることが心配していたので、徹底的に食べられそうな食材をパッチテストと血液検査で調べてもらい、軽い症状の物は食べるようにして酷いアレルギーのあるものは完全に除去していました。ところが、最近になって再検査を行ったところ以前からあったアレルギーは消えず、大丈夫であった物までアレルギー反応を示すようになってきました。殆どの肉、魚、それに小麦、卵は食べられなくなってしまいました。(大豆は大丈夫になったのですが、、、)
そこで、主治医の先生に魚、肉などを食べさせる前に毎回インタールを飲むようにすすめられました。風邪薬などと違って、いつまで飲み続けないといけないのか分からないし、この薬を継続的に飲んでいて服作用などがないものか心配です。この薬についてご存じの事があれば教えて頂けないでしょうか?よろしくお願いします。
京都府 京都市 K.K
A:その後の経過を見ると、どうも除去食が必要な経過です。この前もお話ししたようにアレルギーというのは難しい病気です。一つは血液検査が、症状と必ず結びつくのかということです。食べて症状が出るものは、前のように除去するしか方法はありません。しかしその後検査で見つかったものは、今までは症状がなかったのでしょうか?血液にアレルギーの検査はRASTIgEというものです。血液の中にある、色々な物質に特異的なIgEを調べる検査です。外国では食物アレルギーの診断は、食べさせて出るかどうかというものです。食物のアレルギーには分解・消化や吸収の問題がからんできます。赤ちゃんの頃食べると反応しますが、大きくなると同じものでも反応しなくなることもよくあります。腸から血液に入りにくくなることも関係しているようです。アレルギーの検査で陽性でも食べて大丈夫なら安心というものです。しかし明らかに卵で反応が出ているような場合は、他の陽性のものは食べさせにくくなります。そのときにアレルギーの反応を押さえるために使うのが、インタールです。インタールはもともと、喘息やアレルギー性鼻炎にその症状を予防するために使われてきました。長期にわたって使っても、副作用はあまり問題にならないために当院でも喘息の子どもには可なり使っています。その目的と同じように食物アレルギーの予防のためにも使われ、副作用もあまりないと考えられています。ただ食物アレルギーは、喘息のように長く続くことはあまりないため、腸が成熟(1〜3歳)するまでと思って下さい。個人差がありますが断定できません。最近当院でも他医で飲んでいたのですが、転勤で当院にかかるようになって中止しその後何でもない子どもがいました。
ともかく見てもらっている先生とよく相談してみて下さい。親がいいと思うことは自信をもって子どもにしてあげてください。しかし疑問をはさみながら子どもに何かすることは避けて下さい。今の状態では必要のようですから、安心して飲ませてあげて下さい。
Key Word:食物アレルギー,インタール